循環器、呼吸器、消化器疾患など基礎疾患を持つ人達に対して、
医師により禁煙が必要と判断された喫煙者に対して、
医師の指導の下に行う治療です。
現在、内服薬「チャンピックス」が供給停止となっているため、
ニコチンパッチ(貼り薬)のみで禁煙治療を行っております。
ご不便をお掛け致しますが、ご理解の程、宜しくお願い致します。
禁煙しようと思っても、なかなか成功しない最大の理由は”ニコチン依存”のためです。
タバコを吸うと、煙の中のニコチンが体の中にスーと取り込まれます。このニコチンが脳に作用し、喫煙時の”快感”をもたらします。
血中のニコチンが時間とともに代謝され低下すると”イライラ”、集中力の低下、気分の落ち込みなどが始まり、またタバコを吸いたくなります。
ニコチン依存を和らげ、禁煙を助ける禁煙補助剤が現在3種類あります。
このうちニコチンガムと低容量のニコチンパッチは薬局で購入できます。
医療機関で行う禁煙治療は、高容量のニコチンパッチを使用します。
標準的は治療期間は12週間です。
ニコチンをタバコの代わりに皮膚から補給し、禁煙のつらさを紛らわします。
医療機関では大中小の3種類のパッチを使用し、それぞれの使用期間は以下になります。
大(30cm2) | 4週間 |
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中(20cm2) | 2週間 |
小(10cm2) | 2週間 |
費用は3割負担の方で1ヶ月に4,000円程度です。
主な副作用は、貼った場所のかぶれです。
2008年から使用できるようになった新しい禁煙補助薬です。
薬にはニコチンは含まれていませんが、ニコチン受容体に強く結合し、禁煙時のつらさを緩和するとともに、たばこを吸った時の満足感を抑制します(簡単にいうと、タバコがおいしくなくなります)。
内服の仕方
1~3日目 | 0.5mg錠 | 1日1回 | 最初の1週間はタバコを吸ってもOK |
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4~7日目 | 0.5mg錠 | 1日2回 | |
8日目以後 | 1mg錠 | 1日2回 | 禁煙 |
費用は3割負担の方で1ヶ月に6,000円程度です。
主な副作用は、吐き気、便秘、腹痛、頭痛などです。
強力な禁煙補助剤で、ヘビースモーカーでもすんなりと禁煙に成功しています。
最も大事なことは、禁煙に対する自分の強い意志と、きちんと最後まで受診することです。